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アクリル板とプラスチック板の違いは何ですか?

アクリル板とプラスチック板の違いは何ですか?

1.アクリル板とプラスチック板の違い

アクリル板とヒロミさん アクリル板とプラスチック板の違いって何だろう?と疑問に思った事はありませんか。 アクリル板はアクリル樹脂から製造された樹脂板になりますが、これに対してプラスチック板は、広範なプラスチック素材で製造された樹脂板になります。
アクリル板とプラスチック板の違いには専門的なポイントがあります。アクリルオンラインがこの微妙な違いや特徴などに焦点を当て、具体的な例を挙げながら専門的かつ分かりやすく解説します。

前述の通り、アクリル板とプラスチック板は同じプラスチック素材です。数多くあるプラスチック素材の種類の中にアクリルが含まれているという事になります。 プラスチックという言葉は合成樹脂全般の事を指しており、その一種としてアクリル樹脂で製造されたアクリル板が存在します。プラスチックという大きなくくりの中の材質の一つで製作された板製品です。

プラスチック板にはさまざまな種類が存在し、その中でもアクリル板は特に注目される素材の一つです。他にも、ポリカーボネート板、塩ビ板、PET板、ポリエチレン板、ポリスチレン板、ポリプロピレン板、ABS樹脂板、エポキシ樹脂板、フェノール樹脂板など、多彩な素材が存在します。それぞれが異なる特性を持ち、広告や建築、包装、医療、自動車産業など、さまざまな分野で利用されています。
※アクリル樹脂についての記事は こちら

2.アクリルに似たプラスチックとの違い

アクリル板は「アクリル樹脂」と呼ばれる合成樹脂から作られたものですが、そのアクリルに似た樹脂にはさまざまな種類があります。樹脂の種類は合成樹脂、天然樹脂に分類され、一般的にプラスチックは合成樹脂のことを指します。

プラスチック素材のアクリル(PMMA)に似た樹脂の一例は下記になります。
※(PMMA)はアクリルの略号

アクリル(PMMA)に似た樹脂の一例
ポリカーボネート(PC)
ポリプロピレン(PP)
ポリエチレンテレフタレート(PET)
ポリ塩化ビニル(PVC)
ポリスチレン(PS)
ポリメチルペンテン(PMP)

それぞれ似ているプラスチックの仲間ですが、アクリルとは大きな違いがあります。樹脂の一例の中から、工業製品などでよく使用されるポリカーボネートやポリプロピレンとアクリルの違いを解説します。

■アクリル(PMMA)とポリカーボネート(PC)の違い

アクリルとポリカーボネートの主な違いは、強度(耐衝撃性)があげられます。アクリルも強度に優れた素材ですが、ポリカーボネートはさらに強度に優れた素材です。

樹脂の性質の違いにおいてアクリルと比べ、ポリカーボネートは強度、耐熱性、自己消火性に優れています。耐熱温度は-40℃~125℃までと使用温度が広いことも特徴です。ポリカーボネートと比べ、アクリルは透明度、耐候性、コスト面、加工性などが優れています。

またガラスとの比較でアクリルはガラスの50倍、ポリカーボネートはガラスの約200倍に達する強度を備えています。その強度や割れにくい性質を持っているためポリカーボネートは安全性が求められる航空機の窓やヘルメットなどにも使用されます。
※アクリル板とポリカーボネートの比較表は こちら
※アクリル板とガラスの比較についての記事は こちら

■アクリル(PMMA)とポリプロピレン(PP)の違い

アクリルとポリプロピレンの主な違いは耐薬品性があげられます。アクリルと違い、ポリプロピレンは耐薬品性が高いため、医療用器具や薬品容器に多く使用されます。

樹脂の性質の違いにおいてアクリルと比べ、ポリプロピレンは耐薬品性、耐熱性、吸水性(吸水性が低く水への耐性が高い)、強度(曲げた時に割れにくい)などに優れており、ポプロピレンと比べ、アクリルは透明性、耐候性などが優れています。

またアクリルと比べ融点が高く、耐熱性に優れているため電子レンジで使える保存容器などにも使用されます。 このようにプラスチックの種類毎に性質の違いがあるのでアクリルと似たプラスチックでも用途は大きく異なります。

3.プラスチックの種類と用途について

プラスチックは成分や性質の違う、数多くの種類があります。プラスチックとは高分子化学物の総称で、石炭や石油(ナフサ)を主原料とする合成高分子化合物です。

また、人工的に合成された樹脂という意味を持ち、合成樹脂とも呼ばれています。 合成樹脂は「熱可塑性樹脂(ねつかそせいじゅし)」、「熱硬化性樹脂」に分類され、プラスチックは「熱可塑性樹脂」に属します。

■熱可塑性樹脂
熱を加えることによって軟化し自由に形が変えられます。可塑性とは、固体に力を加えて変形させたとき、その力を除いても元に戻らない性質です。加熱により可塑性が出ることを熱可塑性といいます。

■熱硬化性樹脂
熱を加えると固化する性質の樹脂のことです。お菓子のクッキーのような性質を持っている樹脂で一度形になった後は再び熱してももとの液状には戻りません。一定温度までは溶けて液体状態になりますが、一定温度を超えると化学反応を起こし樹脂が急速に固まる特性があります。

「熱可塑性樹脂」と「熱硬化性樹脂」に含まれるプラスチックはさまざまな用途にされています。代表的なプラスチックの種類と主な用途は次のようになります。
※プラスチックの特徴、メリット、デメリットは こちら

代表的なプラスチックの名称/略号と用途例
名称/略号 用途例
熱可塑性樹脂 アクリル樹脂(PMMA) ガラス板の代用、額の面板、棚板、水槽の蓋、ペットのケージ、サッシの断熱、テーブルマット、コレクションケース、看板、ディスプレイ、照明カバー他
ポリ塩化ビニル樹脂(PVC) 上下水道や電線(電線被覆)、波板、パイプ、各種ケース、ラップ、デスクマット、フィルム他
ポリプロピレン(PP) おもちゃ、バケツ、各種トレー、車輌バンパ、買物袋、フィルム他
ポリカーボネート(PC) 波板、電機電子部品、フィルム、スマートフォンのケース、遮光板、食品パック、ゴーグル他
PET樹脂(PET) ボトル、フィルム(カセットテープ用)、衣料(テトロン)他
塩化ビニリデン樹脂(PVDC) 食品包装フィルム、ケーシング用フィルム、自動車シート、人工芝、容器、漁網、防虫網他
フッソ樹脂(PTEE) 調理器具の表面のコート塗装、自動車用部品(ベアリング、オイルシール、ATセンサー電線、コントロールケーブル)他
熱硬化性樹脂 メラミン樹脂(MF) 家具、化粧合板、耐熱食器、合板接着剤、コネクター、スイッチなどの電気部品の基板他
フェノール樹脂(PF) 電気機器、化粧板、絶縁材料、プリント配線基板、アイロンハンドル、配電盤ブレーカー、キッチン用品(鍋・やかんの取っ手・ツマミ)、合板接着剤、砥石他
不飽和ポリエステル樹脂(UP) FRP用、採光用板材、防水・防食材、浴槽、浄化槽、吸水タンク、ボート、波板他
ポリウレタン樹脂(PU) 発泡体、弾性体、合成皮革、ストレッチ製品、スポーツウェア、靴底他
※樹脂の種類についての図は こちら

4.アクリル板とプラスチック板の違いのまとめ

いかがでしたでしょうか?アクリル板とプラスチック板は同じプラスチック素材であり、アクリル板はアクリル樹脂から製造、プラスチック板は広範なプラスチック素材で製造された樹脂板になります。

アクリル板やプラスチック板を使ったものづくりやDIYにおいて、素材の選択は重要です。例えば、アクリルは透明性、耐候性、加工性があり、美しい仕上がり、自由度の高いものづくりが期待できます。一方でプラスチック板はさまざまな種類があり、強度や耐熱性に優れたもの、耐薬品性に優れているものなど、用途によって使い分けができます。 プラスチック素材の性質やそれぞれの適した用途をしっかり理解する事でアクリルオンラインでの楽しいものづくり、DIYがより一層楽しめるのではないでしょうか。

アクリルオンラインでは、豊富な情報や製作事例を通じて、お客様が素材を効果的に活用できるようサポートしています。 実際にアクリル板をアクリルオンラインで加工・製作された事例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

■アクリル板の製作事例
「透明テーブルマット」

アクリル板で製作した透明テーブルマット
お客様からのレビュー
端面仕上げの磨き加工
角丸めR10mm 透明厚み3mm
600mm×800mm
をご依頼しました。

土曜日に注文してから土日を挟んで火曜日には商品が届きました。梱包も丁寧な、梱包をされておりサイズも品質もばっちりで、とても満足のいくものが届きました。注文する際は画像サンプルや角のRの参考画像をプリントアウトしテーブルの四隅にあわせて測定出来てとても楽でした。

以前はビニールのテーブルマットを使っていたのですが、日々使ってるとベタつきや汚れが取りにくくて、何度も買い替えてたのですが、アクリルボードだとお手入れも簡単で劣化しにくいので、もっと早くこれにしておけば良かったと思います。 あとはオプションで滑り止めのシールなど追加で有ればなおさら嬉しいです。
※お客様のレビュー・図面ページは こちら

アクリルオンラインからのコメント
テーブルマットというとビニール製(軟質塩ビ)のものを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。安価で調達でき、ハサミやカッターで自由にカットができるため、テーブルマットとして広く普及したものと思われます。

しかし ビニール(軟質塩ビ)にはベタつき、波うち・めくれなどの変形、経年劣化による変色など様々なデメリットもあります。また、ビニール(軟質塩ビ)は透明度が低く、素材が青みがかっているためテーブル本来の美しい色を楽しむことができません。

アクリルオンラインにはテーブル、デスク、カウンターの保護マットを製作されるお客様が大変多くいらっしゃいます。 アクリルは塩ビよりも透明度、表面硬度、耐候性に優れているためテーブルマットに適しております。アクリルオンラインの アクリル板(押出)オーダーカットは豊富な全20色からカラーを選択可能です。

■アクリル 押出板20色
https://acrylic-online.com/d/feature/color/#article01

テーブルの角の丸みの事を角R(かどあーる)といいます。アクリル板とテーブルの角Rをピッタリ合わせるためには アクリル板(押出)オーダーカットの「STEP4(追加加工)」の「角R(角丸め)加工・角斜めカット加工」よりダウンロード可能な「角R計測用紙」で簡単に確認が可能です。
※「角R計測用紙」の詳細は こちら
アクリル板 角R計測用紙
この機会にアクリル板のテーブルマットの製作を検討されてみてはいかがでしょうか。

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