アクリル板は割れにくいですか?
アクリル板は割れにくいですか?
1.割れにくい特徴を持つアクリル板
アクリル板はガラスによく似た高い透明度や見た目を持ちながら、ガラスとは大きく異なる特徴を持っています。特に「ガラス色のアクリル板」はガラスと見分けがつかない程そっくりです。アクリル板とガラスの異なる特徴の中でも特に注目されるのが、アクリル板の「割れにくさ」です。ガラスが強い衝撃を受けると簡単に割れてしまうのに対し、アクリル板はガラスよりも高い強度を持ち、耐衝撃性に優れているため割れにくい特徴があります。
万が一アクリル板が割れてしまった場合でも、ガラスのように細かい破片が飛び散るようなことはありません。ガラスが割れた場合、例として大地震などで被災した際、暗闇の中で怪我をして避難が困難になり生命を左右する危険性さえあります。アクリル板は割れても飛散しにくく大きな破片になるため、怪我のリスクが低減されます。
このようにアクリル板は「割れにくい」という大きな特徴を持っており、安全性の高い素材として注目されています。 また、アクリル板は加工性の高さからオーダーカットしたアクリル板がネット通販で簡単に入手できるようになったため、住居内で使われているガラスを軽量で割れにくいアクリル板に交換する需要が高まっています。透明度が高く厚みの種類も豊富なので、家具やドアなどさまざまな場所で使用されています。
※ガラスからアクリル板へ交換をおすすめする理由の記事は こちら
2.ガラスの10倍!?割れにくいアクリル板の優れた強度とは?
アクリル板は「割れにくい」という大きな特徴に繋がる特性を持っています。それは優れた強度と耐久性です。 アクリル板と一般的なガラスの耐衝撃性を比較した場合、アクリル板はガラスの10倍以上の強度があると言われています。同じ衝撃を加えた場合、アクリル板はガラスに比べて10倍以上割れにくいということです。アクリル板の持つ高い強度は、アクリル樹脂という素材の特性によるものです。アクリル樹脂は分子結合が強固で柔軟性も高いため、大きな衝撃に耐えられる特性を持ちます。アクリル樹脂に似た透明の樹脂で、さらに耐衝撃性が必要な環境ではポリカーボネートが使用されます。
※アクリル板とポリカーボネートの違いについての記事は こちら
また、アクリル板は長期使用にも耐えられる優れた耐久性を持っています。適切な使用環境下では、10年から20年程度の長期使用が可能です。このようにアクリル板は「割れにくい」だけでなく、「強度が高く耐久性に優れている」という特徴を併せ持っています。これらの特性から、アクリル板はさまざまな用途で活用されています。
※アクリル板の耐久性についての記事は こちら
3.割れにくいアクリル板の強度を活かしたさまざまな用途
アクリル板の特徴である「割れにくさ」と「高い強度」、そして「優れた耐久性」はさまざまな用途で活かされています。ここからはアクリル板のそれらの特徴を活かした用途をご紹介します。これからアクリル板を使って何かを製作してみたい方、安全対策にガラスからアクリル板への交換を検討している方、DIYにチャレンジしてみたい方など、ぜひ参照ください。■展示・コレクションケース
アクリル板は割れにくく経年劣化しにくい素材なので、作品を展示するケースに最適です。美術館や博物館、ご自身の大切なコレクションなど長期にわたって作品を展示する場合に作品を守る大切な役割を果たしてくれます。※コレクションケースなどの製作事例とレビューは こちら
■額縁(表面カバー)
アクリル板はガラスと見分けがつかないくらいの透明度を持っているので、作品を鑑賞する場合にとても適しています。 また、アクリル板は耐候性にも優れており、紫外線を90%以上通さず作品の劣化を防ぎ作品を保護してくれます。さらにアクリル板は軽量でありながら高い強度を持っているため、高所への設置にも適しています。ガラスに比べて重量が約半分と軽いため、設置や移動が容易です。万が一落下してもガラスのように飛散しないため安全対策にもおすすめです。※額縁の面板などの製作事例とレビューは こちら
■建具・屋内窓
アクリル板は屋内の引戸や扉などの建具としても活用されています。また、透明度の高いアクリル板は光をよく通すので室内窓にもおすすめです。アクリル板は割れにくいため、ぶつかったりして怪我をする危険性が低くなりご家庭で使用する場合でも安心です。 毎日何回も開閉する引戸や扉のガラスはアクリル板に交換・代用して軽量化することをおすすめします。※扉などの製作事例とレビューは こちら
■ペット用品
アクリル板は大切な家族の一員であるペットのための製品としても活用されています。ペットが快適に過ごせるよう、アクリル板をオーダーカットしてペット用品を製作するケースが増えています。犬や猫のトイレ、キャットウォーク、鳥のケージケースや、水槽の蓋など、お部屋のインテリアに合うようにオリジナルで製作が可能です。アクリル板はお手入れも簡単でペット用品を清潔に保つことができ、割れにくく安全性が高いため、ペットが遊んでも安心して使用できます。
※ペット用品などの製作事例とレビューは こちら
4.割れにくいアクリル板を加工した製作事例をご紹介!
実際にアクリルオンラインでアクリル板を加工・製作された事例をご紹介します。今回ご紹介する事例以外にも、アクリルオンラインではアクリル板の魅力を最大限に引き出す製作事例が豊富に掲載されています。ぜひ、アクリル板の特性を活かした製品づくりにチャレンジしてみてください。■アクリル板の製作事例
「雛人形ケース」
お客様からのレビュー
古い雛人形ケースのガラス板をアクリル板にしました。これで地震の際、壊れてガラスの破片が飛び散ることも無くなり、安心して飾ることができます。
正確に作成して頂きました。満足しています。ありがとうございました。
※お客様のレビュー・図面ページは こちら
アクリルオンラインからのコメント
日本の伝統文化の一つである桃の節句の雛祭り。雛祭りといえば雛人形をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
近年ではガラスケースに入った雛人形を購入される方が増加傾向にあります。コスト面、お手入れの簡単なこと、場所を取らない点が人気の理由のようです。
雛人形は年に一度、立春の頃から飾り付けをし、桃の節句が終わると片付けをするのが慣例です。 ガラスは耐衝撃性に劣るため、出し入れの際に誤って破損させてしまう危険性があります。雛人形ケースのガラスをアクリル板に交換・代用して、大切な小さなお子様の怪我を予防、震災等による二次災害の対策をされることをお勧めいたします。
また、ガラスは紫外線の約70%が透過してしまうため人形や衣装が紫外線によって劣化してしまいます。アクリル板(押出)オーダーカットには「 UVカットクリアー(UV40)」という紫外線カットに特化したアクリル板がございます。 多くの美術館、博物館で実際にプロが採用している美術品を保護することに大変適したアクリル板です。
高価な雛人形は繊細な職人の仕事による伝統工芸品です。雛人形のガラスケースはアクリル板「UVカットクリアー(UV40)」への交換・代用をお勧めいたします。
5.ガラスよりも割れにくいアクリル板の加工・DIYならアクリルオンラインで!
いかがでしたでしょうか。アクリル板はガラスの10倍以上の強度を持ち、割れにくく、優れた耐久性を持つ素材です。アクリル樹脂の特性を活かした幅広い用途や実際にアクリルオンラインで製作された事例を見て、アクリル板の加工・DIYにチャレンジしてみたくなった方もいるのではないでしょうか。アクリル板の持つ魅力はまだまだたくさんあります。 今回ご紹介した大きな特徴以外にも、透明性、耐候性、軽量性、加工性など優れた性質がアクリル板が注目される理由です。
※アクリル樹脂の利点についての記事は こちら
アクリルオンラインでは、豊富な品揃えからお客様の用途に合わせた加工方法を選び、アクリル板の精密な加工が可能です。 日本国内工場の熟練職人たちの手により製造、出荷までをワンストップで管理しています。
アクリル板の加工がアクリルオンラインなら簡単に実現します。 難しいから簡単に!アクリル板を使った製作・DIYをアクリルオンラインで手軽に楽しんでみませんか?
※アクリル板を使ったお客様の製作事例は こちら