アクリル樹脂の寿命はどのくらいですか?
アクリル樹脂の寿命はどのくらいですか?
1.アクリル樹脂の一般的な寿命は10年以上?
アクリル樹脂は1930年代に工業化された合成樹脂の一種です。アクリル樹脂は非常に耐久性が高く、適切に取り扱えば長期間使用可能な樹脂素材です。アクリル樹脂から作られた透明な板状の素材をアクリル板と言います。 一般的にアクリル板の寿命は10年以上と言われていますが、アクリル板を適切な使用方法や環境下で使用する、お手入れをすることで20年程度使用できる場合もあります。しかし、長時間の高温環境や急激な温度変化のある環境下で使用した場合は早期に劣化する可能性があります。
アクリル板は熱に強くなく燃えやすい特徴を持っているため、火気や高温の物との接触を避ける必要があります。火災の危険性がある場所では十分な注意が必要です。
※アクリル板の熱に強くない、燃えやすい特徴については こちら
※アクリル板を安全に使用する際に注意すべきポイントについては こちら
2.アクリル樹脂の驚くべき強度と耐久性
アクリル樹脂は透明度が高くガラスにそっくりな素材ですがガラスと耐衝撃性を比較した場合、ガラスの10倍以上の強度があると言われています。よって、同じ衝撃を加えた場合アクリル樹脂はガラスに比べて10倍以上割れにくい特徴を持ちます。別名「アクリルガラス」「割れないガラス」と呼ばれることもある大変割れにくい樹脂素材です。前述した通り、 アクリル樹脂の寿命は10年以上使用可能な耐久性に優れた素材です。太陽光(日光)や雨などの天候がもたらす要因に対する耐久性のことを「耐候性」と言いますが、アクリル樹脂は耐候性にも優れており屋外での長期使用でも変形、変色、劣化しにくく金属のように錆びたりしません。このように、アクリル樹脂は強度、耐久性が高く屋外での使用にも向いているため、建築や自動車、航空機など幅広い分野で活用されています。
※アクリル板とガラスの比較、特徴についての記事は こちら
※アクリル板は何に使われていますか?の記事は こちら
3.アクリル樹脂の耐久性と寿命を活かした身近な用途
アクリル樹脂の優れた耐久性と寿命を活かした用途の一つが展示・コレクションケースです。 アクリル樹脂は経年劣化しにくい素材なので、美術館や博物館、個人のコレクションなどの長期展示に適した素材です。アート作品やフィギュア、プラモデル、模型等を保護することで劣化を防ぐことができます。※コレクションケースなどの製作事例とレビューは こちら
また、アクリル樹脂は透明度が高くガラスと違い紫外線カットが見込めます。一枚ガラスは紫外線の約70%が透過し、日差しの当たる部分が日焼けしたりと紫外線の影響を及ぼします。アクリル樹脂は約90%の室内紫外線カット率を持ち、さらにUVカットのアクリル樹脂は室内紫外線カット率が約97~98%になります。
ガラスに比べ紫外線カット率が非常に高いアクリル樹脂は、その高いUVカット効果から紫外線劣化が懸念される美術品の展示ケース、額縁の表面カバーなどに使用する事で作品の変色や劣化を大幅に軽減します。
※UVカットのアクリル板については こちら
加えてガラスに比べて軽量で割れにくいアクリル樹脂は、作品を安全に額装できるため、額縁のガラスをアクリル板へ交換する需要が高まっています。
※額縁の面板・表面カバーなどの製作事例とレビューは こちら
ここからは実際にアクリルオンラインでアクリル板を加工・製作された事例をご紹介します。 今回ご紹介する事例以外にも、アクリルオンラインではアクリル板の魅力を最大限に引き出す製作事例が豊富に掲載されています。 ぜひ、アクリル板の優れた耐久性と寿命を活かした製品づくりにチャレンジしてみてください。
■アクリル板の製作事例
「手作りコレクションケースの窓」
お客様からのレビュー
フィギュアケースを自作するにあたって、窓のアクリルはUVカットのものを必ず使用したくて、ホームセンターを探すも何処にも置いておらず、さらに以前自分でアクリルをカットした際、盛大に失敗していたのでどうしようか悩んでた時に、このネット注文できるサイトを知り、ミリ単位のカットに加えUVカットのアクリルを注文いたしました。
寸法はジャストで梱包もとても丁寧で、とても職人気質だと感じました。UVカットのアクリルや各色のアクリルを全て置いてるホームセンターは少ないと思います、さらに正確なオーダーカットまでやってもらえます、周りにアクリルを買おうとしてる人がいたら一度おすすめしたいと思います。
※お客様のレビュー・図面ページは こちら
アクリルオンラインからのコメント
カラーボックス、スチールラック、本棚を利用して自作のコレクションケースをDIYされる方が多くいらっしゃいます。 大量生産された組立家具を利用することでリーズナブルにコレクションケースを所有することが可能になります。 カラーボックス、スチールラック、本棚の空きスペースを有効活用できることも人気の要因のようです。
最近では100円ショップでもLED照明テープが購入できるようになったため、自作コレクションケースの製作がさらに容易になりました。 大切なコレクションをホコリから保護するための扉をアクリル板でDIYしてみてはいかがでしょうか。
コレクションケースの扉には 「 UVカットクリアー(UV40)」という紫外線カット機能を付与したアクリル板をおすすめいたします。 多くの美術館、博物館に納入実績のある信頼できる機能性アクリル板です。
コレクションケースの扉のもう一つの重要な役割は、地震の際のコレクションの落下防止です。 耐衝撃性に優れたアクリル板を扉に使用することで、大切なコレクションを大きな揺れから守ることができます。
アクリルオンラインではたくさんのお客様にコレクションケース用のアクリル板をご購入いただいております。 アクリルオンラインの「 アクリル板 オーダーカット」は、コレクションケースに使用できるたくさんのカラーのアクリル板をご用意しています。 カラーサンプル帳の販売もございますのでぜひご検討ください。
■カラーサンプル帳
https://acrylic-online.com/shop/acryliconline/goods/11QKTD/
4.アクリル樹脂を長く綺麗に使用するためのお手入れ方法
アクリル樹脂がいかに耐久性に優れている素材といっても傷つけてしまったり、汚れがついてしまってはせっかくの透明度が損なわれてしまう原因になります。アクリル樹脂を長く綺麗に使用するためには、適切なお手入れが重要です。ここからはアクリル樹脂で作られたアクリル板をお手入れする方法をご紹介します。■お手入れ方法①
「アクリル板を拭く」
アクリル板を拭く際には、アルコールではなく中性洗剤を薄めた水溶液を使用してください。 洗面器、桶、またはバケツなどの容器にぬるま湯を入れ、そこに中性洗剤(液体タイプ)を数滴加え混ぜ合わせます。そこに柔らかい布を入れ洗剤を含ませ、軽く絞ってから使用してください。また、拭き取り掃除をする際は力を入れてゴシゴシと擦るのではなく、優しく拭き取るようにしましょう。
■お手入れ方法②
「アクリル板を水拭きをする」
中性洗剤を含んだ柔らかい布で拭き取りした後は、水拭きをしましょう。中性洗剤で拭き取りをする時と同様に、硬い布を使用する、力強くゴシゴシと拭いてしまうとアクリル板に傷が付いてしまいます。水拭きをする場合にも、柔らかい布で優しく拭き取るようにしましょう。
■お手入れ方法③
「アクリル板のお手入れの際には手袋をする」
アクリル板はガラスよりも透明性の高い素材です。素手でお手入れをしてしまうと、せっかくきれいに汚れを拭き取っても、ご自身の手あかや指紋がついてしまいまた汚れてしまいます。 汚れが付着する事を防ぐためにも手袋をしてお手入れするようにしましょう。
また、中性洗剤を使用しますのでゴム手袋やビニール手袋をはめてからお手入れする事をおすすめします。 洗剤による手荒れを防いでくれますので、ゴム手袋やビニール手袋をするよう心がけてみてはいかがでしょうか。 またお手入れの後は手洗いをする事を忘れずに、ご自身の手をしっかり守りましょう。このように適切なお手入れ方法を行うことでアクリル板の美しさを長期間保つことができます。
5.寿命の長いアクリル板の加工・DIYならアクリルオンラインで!
いかがでしたでしょうか。 アクリル樹脂は耐久性に優れ、適切な取り扱いとお手入れをすれば10年以上、場合によっては20年近くの長期間使用が可能な寿命の長い素材です。アクリル樹脂から作られたアクリル板は高い耐久性や強度から建築や自動車などの産業用途から、コレクションケースや額縁の表面カバーなど身近な用途まで幅広く活用されています。アクリルオンラインでは、アクリル板の耐久性を最大限に活かした製品作りをサポートしています。豊富な品揃えからお客様の用途に合わせた加工方法を選び、アクリル板の精密な加工が可能です。日本国内工場の熟練職人たちの手により製造、出荷までをワンストップで管理しています。
寿命の長いアクリル板を使えば、長年愛用できるあなただけのオリジナルの逸品が生み出せるはずです。アクリル板の加工がアクリルオンラインなら簡単に実現します。難しいから簡単に!アクリル板を使った製作・DIYをアクリルオンラインで手軽に楽しんでみませんか?
※アクリル板を使ったお客様の製作事例は こちら