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アクリル板は太陽光で劣化しますか?

アクリル板は太陽光で劣化しますか?

1.太陽光に強いアクリル板

アクリル板とヒロミさん アクリル板は太陽光に含まれる紫外線に対して非常に優れた耐性があります。太陽光以外にも雨、風、雪といった自然の力にも強い素材です。

太陽光(日光)や雨などの天候がもたらす要因に対する耐久性のことを「耐候性」と言います。アクリル板は優れた耐候性を持つ素材です。屋外での長期使用でも変形、変色、劣化しにくく金属のように錆びたりしません。

優れた耐候性を活かし航空機の窓や車のランプカバーなど、厳しい条件下で信頼性が求められる分野で普及しています。屋外での使用に十分に耐えうる耐候性を持つため、看板や建築などにも使用されています。

2.アクリル板の優れた耐候性について

アクリル板は優れた耐候性を持つ樹脂素材です。前述した通り、 アクリル板は太陽光にさらされても変形や変色、劣化しづらい耐候性を持っています。 屋外で10~20年程度、紫外線や風雨にさらされたとしても耐える事ができるという特性があります。また、見た目の似ているガラスと違い紫外線(UV)カットも見込めます。
※アクリル板の驚きのUVカット率の記事については こちら

例として耐候性が低い樹脂素材の場合、屋外で使用を続けると変色、変形、割れなどが発生します。屋外での使用による樹脂の劣化の分かりやすい例が洗濯バサミです。洗濯バサミの材質はプラスチックのポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)であることが多いです。

加工性が良く安価な素材ですが、これらは紫外線に弱く劣化しやすい耐候性の低い樹脂素材です。長期間、屋外で使用した洗濯バサミが変色していたり脆くなり割れてしまうのは劣化が進んでいるためです。このようにアクリル樹脂と違い、素材の持つ耐候性に大きな差がある事がわかります。
※アクリル樹脂についての記事は こちら

樹脂素材の劣化の原因は太陽光(紫外線)、雨水、酸化反応、温度変化(朝昼夜)などが挙げられます。これらの影響を受けやすい耐候性の低いポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)は強度を保つことができません。屋外での使用を想定されるプラスチック製品は、耐候性が重要なポイントになります。

アクリル板の優れた耐候性は街角でよく見かけるスタンド看板、突出し看板、電飾看板などさまざまな屋外看板などに活かされています。ただし、アクリル板は熱に強くありません。温度が80℃以上に上がる場所での使用には注意が必要です。
※アクリル板の耐熱温度についての記事は こちら

3.耐候性に優れたプラスチック素材の特徴について

耐候性に優れたプラスチック素材は、アクリル以外でもポリカーボネートや塩ビなどあります。 それぞれの素材は異なる特徴を持ち、環境条件や使用用途に応じて最適な素材を選択することが重要です。ここからは耐候性に優れた各種素材の特徴や用途について詳しく解説します。ぜひチェックしてみてください。

■耐候性に優れたアクリル

・アクリルの特徴
アクリルは透明度が非常に高く、全光線透過率はガラスをも凌ぐ93%です。ポリカーボネートや塩ビと比べ最も高い透明度を備えています。耐衝撃性も高く、ガラスの10倍以上の強度があり割れにくい特徴を持っています。軽量で加工性も高く接着剤を用いた貼り合わせ加工が可能です。燃焼性は木材とほぼ同程度、耐熱温度は80℃になるため火源や高温には注意が必要です。
※アクリル板とは何ですか?の記事については こちら
※アクリル樹脂の利点は何ですか?の記事については こちら

・アクリルの用途例
ガラス板の代用、額の面板、棚板、水槽の蓋、ペットのケージ、サッシの断熱、テーブルマット、コレクションケース、看板、ディスプレイ、照明カバー他

■耐候性に優れたポリカーボネート

・ポリカーボネートの特徴
ポリカーボネートは樹脂材質の中で最も耐衝撃性に優れておりハンマーで叩いても割れないほどの強度を持っています。耐衝撃性はガラスの200倍以上の強度があり非常に割れにくい特徴を持っています。加工性は低く、熱曲げ、接着などには不向きなため用途が限定的です。燃焼性が低く自己消火性を持ち、耐熱温度は125℃とガラスを超える耐熱性を備えています。
※アクリル板とポリカーボネートの違いについての記事は こちら

・ポリカーボネートの用途例
カーポート、ベランダの屋根材、波板、電機電子部品、フィルム、スマートフォンのケース、遮光板、食品パック、ゴーグル他

■耐候性に優れた塩ビ(ポリ塩化ビニル)

・塩ビの特徴
塩ビは他のプラスチックよりも安価でコストパフォーマンスに優れた素材です。加工性に優れており接着剤を用いた貼り合わせ加工が可能です。燃焼性が低く自己消火性を備えています。ただし、耐熱温度は60℃程度と低いため高温には注意が必要です。また耐薬品性が高く、薬品に強い特徴を持っています。

・塩ビの用途例
上下水道や電線(電線被覆)、波板、パイプ、各種ケース、ラップ、デスクマット、フィルム他

4.アクリル板の耐候性を活かした製作事例をご紹介!

いかがでしたでしょうか?今回は太陽光に強いアクリル板や耐候性に優れたプラスチック素材の特徴について解説しました。アクリル板は太陽光に含まれる紫外線に対して非常に優れた耐性があり、雨、風、雪といった自然の力にも強い耐候性を備えています。

優れた耐候性だけでなく、耐衝撃性、割れにくい強度、屋外でも10~20年程度耐えることのできる耐久性、透明性、加工性を持つ素材です。これらの特性を活かし幅広く使用されているアクリル板は、屋内だけでなく、屋外でも使用され幅広い用途で活躍しています。

アクリル板は耐候性や強度、耐久性の高さにより、屋外で使用する店舗の看板や案内看板、駐車場看板などにとても適していると言えます。実際にアクリルオンラインで、店舗看板の表面カバーをアクリル板へ交換された看板の事例をご紹介します。

■アクリル板の製作事例
「店舗看板 表面カバー交換」

店舗看板 表面カバー交換
お客様からのレビュー
もともとの素材はわかりませんが、4年ほど前に購入した店頭の立て看板の透明な部分が劣化して立て看板の買い替えを検討していたのですが、こちらでオーダーメイドで作成してくれて、前回とても良かったので両面2枚購入しました。

交換前はくもった感じで中の文字もとても見にくかったのですが、交換して大変見やすくなりお客様への訴求効果も絶大だと思いました。外は暑いので耐久度はわかりませんが、現時点ではとても満足しています。ありがとうございました。注文から到着までの日数も早く、丁寧な梱包でした。
※お客様のレビュー・図面ページは こちら

アクリルオンラインからのコメント
屋外で使う置き型看板のことを「スタンド看板」といいます。A型、T型、L型、R型など、多くのメーカーからたくさんの商品が販売されています。そのほとんどはポスターグリップ式になっており、掲出物を差し替えできるためお客様へタイムリーな訴求が可能です。

スタンド看板の表面カバーは消耗品のため汚れ、破損などのタイミングで交換が必要になります。 ポスターグリップ式看板の表面カバーにはアクリル板が最適です。アクリル板は透明度、耐候性、耐衝撃性、耐久性などプラスチック素材の中で最も看板に適しています。

看板を取り扱う販売店では表面カバーの交換用にアクリル板のみが割高な価格で販売されています。一方で アクリルオンラインは流通を通さずにアクリル板専門加工工場から直接お客様へ販売しておりますので非常にお求めやすい価格でアクリル板の販売が可能です。

スタンド看板には非常に多くの規格が存在しているため、お持ちの看板にピッタリサイズの表面カバーを探すことは困難です。 アクリルオンラインではお好きなサイズでアクリル板をオーダーカット販売いたします。既存の表面カバーの寸法を測って、厚み、サイズを選ぶだけの「かんたん自動見積」で即時購入が可能です。

ポスターグリップ式看板の表面カバーには、コストを抑えるために板厚の薄い塩ビ板、PET板を使用している場合もあります。 板厚の薄い塩ビ板、PET板は耐熱温度が低いため、使用環境によっては表面が波打つなどの変形が発生する可能性があります。また、経年劣化により素材自体が変色をするため、掲出物の見え方に影響を与えます。

色あせた看板は訴求力が落ち、お客様にマイナスイメージを与えかねません。アクリルオンラインの「 アクリル板 透明(P)」には1、1.5、1.8、2mmといった、ポスターグリップ式看板の表面カバーにご使用いただける豊富な厚みをご用意しています。ぜひこの機会にスタンド看板の表面カバーをアクリル板に交換してみてはいかがでしょうか。

5.太陽光に強いアクリル板の加工、DIYならアクリルオンラインで!

アクリルオンラインは国内工場直送 国産材料で安心・短納期 アクリルオンラインでは、豊富な品揃えからお客様の用途に合わせた加工方法を選び、アクリル板の精密な加工が可能です。日本国内工場の熟練職人たちの手により製造、出荷までをワンストップで管理しています。

アクリル板の加工がアクリルオンラインなら簡単に実現します。難しいから簡単に!アクリル板を使った製作・DIYをアクリルオンラインで手軽に楽しんでみませんか?
※アクリル板を使ったお客様の製作事例は こちら

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